株は買うものか売るものか | 林知之


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連載「トレード哲学」……1

インターネット上の写真付き情報というのも面白いもので、ある公衆トイレのらくがき「便所でタバコ吸うな。喫煙所でウンコするぞ」って……(笑)
タバコくさいトイレに入った人が、ルール違反に怒っていることを取り上げて“一理ある”と紹介した投稿に対し、こんどは「トイレにらくがきするな、ノートにウンコするぞ」って……国会のスキャンダル合戦よりも、素直に笑えるバトルですね。

「株は買うもの」というのが一般的なイメージです。
プロが深く考えた結論としても、「株は買うもの」という考え方があります。

株式は企業の持ち分です。

投資家が株を買うと、
企業はその資金を有効活用して利潤を追求し、
株を買った人(株主)に利益の一部を配分します。

企業とは、利益を上げるために存在する集団です。

企業が成長すれば、買った株の価格も上がります。

だから、

「株は買うもの」だと考えるのが妥当

というわけです。

一理あります。

日本株は、アメリカの市場ほど“バイ・アンド・ホールド”、つまり、「長期保有」による利益は望めないという意見は多いのですが、株式分割によって株数が増え、その後の上昇で資産が増加したケースや、企業の成長による単純な株価上昇で資産価値が膨れあがったケースもあり、「株は買うもの」という考え方を支持しています。

これに対して、「株は売るものだ」という哲学があります。
いったい、どのような考え方なのか……。

次回のメールで紹介します。


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