連載「相場のこころ トレードの本質」その22 | 中源線研究会

エンドレスの作業
 
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私の父はビョーキのレベルでせっかちでした。タクシーを予約して自宅(三世帯住宅)に呼ぶと実際には5分ほど前に来て少し手前で待っている、それを見て父は7分前に表に出る、ほかの家族が合わせないと「もう来てるぞ!」と怒る……これに乗ったら全員がエンドレスの競争を繰り広げると思うから1分前まで表に出ないようにすると、父はさらに早めに表に出る……どっちにしてもエンドレスか。。。
 
社会不適応行動が満載の林輝太郎でしたが、相場に関しては、実に落ち着いた対応に満ちていました。私が最初に教わったのも、軽い気持ちで手を出さず、ひたすらチャンスを待って建て玉することでしたし。。。同じ人間とは思えません(笑)。
 
さて、前回(「相場のこころ」その21)、中源線の利用について「基本」だと示される取り組み方を、書籍から紹介しました。その部分を含めた応用のあり方について、再び書籍から引用します。
 
中源線の利用について、いくつかの方法を定義してみよう。
 1. 規格化された売買法の確率を利用する忠実な実行
これが基本だが、いくつかの応用を考えつくはずだ。
 2. 気楽な売買方法としての利用法
 3. 複数銘柄の併行売買
 4. 数銘柄を追いながら、出動を限定していく方法
 5. 中間で休む期間をつくる、分割回数を変えるなど
さらには、専門的な上達を志す取り組みもあろう。
 6. 基本を習得しながら、自分の売買の欠点や長所を探る
 7. 特別規定をつくる(※)
※「特別規定」については、『第四部 実践と実験』で解説する
(林輝太郎著『新版 中源線建玉法』第一部 解説より)
 
売り買いの判定が規格化されているといっても、銘柄の選定その他もろもろは自分の裁量で決めること。なおかつ、引用したような応用を行うのが、生まれながらに創造性をもつ私たちにとって自然なことです。
 
方向性はハッキリしていても、エンドレスで悩む道が続くのです。
ただ、「迷い」を生じさせるのだけは避けたいところです。
 
実践において、悩みと迷いを分けて考えることが大切、でも実際に遭遇するであろう状況を考えると混乱する姿を想像してしまう──こういった問題を解決してほしい、ムダなく進んでほしいと思いながら仕上げたのが、新刊『入門の入門 中源線投資法』です。
 
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林 知之

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