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「朝令暮改」という言葉は、もっぱらネガティブな意味で使われるようですが、上がると思って買ったら下向きにブレイク……昨日までのことなんておかまいなしで売るしかありません。日常生活まで同じ調子だと嫌がられますが、堂々と「トレーダーの性だ!」と言ってみると認められるかもしれません。
トランプ大統領の発言や行動は、なかなか面白いと思います。
といっても、国のトップとしては自国の利益優先で積極的に行動するのが当然、「数字が取れる」とばかり彼の発言を取り上げるメディアの安易な姿勢や、根拠のない上から目線で批判する態度のほうが疑問に感じます。
まあ、あらためてトランプ氏の発言を振り返ると“軽い”印象は拭えませんが、指導者たるもの朝令暮改なんて当たり前、より良いと思えば「改める」のが義務だと思うのです。
選挙前は「トランプ氏当選でショック安」と不安をあおり、当選後に相場が上昇すると「トランプラリー」と買いをあおり、最近は、上げてもトランプ、下げてもトランプと節操のない報道をする関係者が多いようで、「改める」ことなく情報を上書きしているのですから、“トランプ劇場”を楽しみたい私としては気になって仕方がありません。
あらためて、「価格だけを見る」という相場技術論による姿勢に、価値があることを認識できます。ファンダメンタルを無視することで、思わぬ盲点が生じるケースも否定できませんが、人気という要素が大きい株価変動に対しては、やはり強みが発揮される場面が多いはずです。
中源線の強弱判断なんて、まさに朝令暮改。
下げる動きを見て「陰転」と判断しても、一定の条件で再び上向けば、売りを仕掛けたことなんて忘れたかのように「再転換でドテン買い」となるのです。これがアダとなることがあるのですが、少なくともダメなポジションを放置して大ケガなんて事態は起こりません。
この中源線の考え方がすべてだ、これが基本だというのは偏りすぎでしょう。
でも、考えた通りに行動する、感じた通りにポジションを変化させる流れは、多くの投資家が「やらなくちゃ」と思いつつ実行できない最大の事柄です。
ぜひ一度、中源線を学んでみてほしい、考え方だけでも知ってほしい……そういう気持ちから、中源線を説明する単行本を執筆、2月下旬に発売することが決まりました。
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