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ヒマなじいさんが、買い物に出かける嫁に赤ん坊の世話を頼まれました。
「少しの間見ていてください」「はいはい、どうぞ行ってらっしゃい」
嫁が帰宅すると、赤ん坊は何かを訴えるように大泣き、その横でじいさんは、なにもせずにジッと赤ん坊を見つめていたそうです。
じいさんは私の祖父、泣いていた赤ん坊は私、50数年前のエピソードです。
「見ている」って、視野に入れておけばいいんですかねぇ(笑)。
料理の本やレシピを熟読しても、実際に作ってみないとわかりません。
初心者ならば、数々のミスを重ねて覚えていくものでしょう。
筋肉を鍛えても、実際に行うスポーツの動きには直結しません。
あらためて、鍛えた体を有効に使う方法を訓練する必要があります。
知識や理論の理解は、筋力と同じく、いわば基礎力であり、潜在的な能力です。
総合的な能力、つまり真の実行力を高めるのは、実践しながらの学びです。
そもそも、理論や教えというのは、実践で苦労した人がまとめたものですから、それを実行に結びつけるのは、いわば逆輸入、苦労と工夫が不可欠です。
相場の知識や理論も同じです。
相場には肉体的な要素がないので、つい理論だけで実行可能だと考えてしまいますが、同じ値動きは二度とないので、いつでも緊張した状況でデリケートな決断を要求されます。想像以上に難しいのです。
やはりスポーツと同じ、“からだが動くかどうか”が問題となります。
反射的に動くことができずにタイミングを逃したが最後、フリーズしてしまう、手持ちのポジションを動かせなくなるのが、人間の通常の心理のようです。
そこで、理論の深い理解が必要です。
表面をなぞっただけではなく、行動をコントロールするうえで重要な理論を、自らの体験によって独自のものに昇華させていくのです。
そのためには、理論を理解したうえで、自分自身が売買している状況をリアルに想像することが実践の準備です。
こんなプロセスが、うっかり抜けていないか、ぜひ再チェックしてみてください。
大きな助けとなるのは、値動きの中で真に苦労した記録です。
理論を説明するためにはシンプルな実例が有効ですが、生の記録があれば、実践の試行錯誤を、最初から大きく前進させてくれます。
そういった情報は意外と少ないのですが、林投資研究所オリジナルの書籍で、主に「うねり取り」の売買実例を取り上げて、林輝太郎が解説を加えた一冊があります。
『株式売買記録と解説』
この本はコツコツとロングランで売れているため、増刷を機に新装刊します。
間もなく、12月上旬のうちに発売する予定なので、お知らせしておきます。
新タイトル: 【詳説】うねり取り実践 ~株式売買記録と解説~
※旧『株式売買記録と解説』と内容は同じです。
林投資研究所で40年以上続いている、プレーヤーのための定期刊行物。
★中源線建玉法
最古のトレードシステムといわれる中源線は、シンプルなルールなので感覚的に捉えることが可能です。
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