おはようございます、松下です。
最近私が、日経平均株価の長期サイクルを
確認しながら漠然と感じていたことが、
一昨日5月21日の日本経済新聞の17面記事に
記載されていましたので、解説していきます。
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日本経済新聞5月21日17面記事より
「脱デフレとインフレ目標の峻別」
マイナス金利の評価が分かれ、金融限界論が勢いづいている。
だが金融政策だけで実質経済が成長するわけはないし、
2%のインフレは未達でも異次元緩和の成果は大きい。
20年来、金融政策の懸案はデフレ脱却だった。異次元緩和を
導入した3年前までマイナスだった消費者物価(生鮮食品と
エネルギーを除く)の基調的な上昇率は1%程度となっているし、
国内総生産(GDP)デフレーターは過去2年、2%程度で推移
している。
(中略)
既に日本はデフレから明確に脱却している。政府・日銀は
ためらいなくデフレ脱却宣言をすべきだ。そのうえで
安定成長のための2%インフレ目標を今後も長期的に追及する
確約をすればよい。それが常に将来を想定して行動する国民の
消費や投資行動を変化させる。
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記事は、「2%のインフレ目標」が独り歩きし過ぎて、足元の
数値変化を正確に評価できていないと説明しており、その数値変化は
既にデフレ脱却と呼ぶにふさわしい状態にあると伝えています。
私は物価動向やその他の経済指標からではなく、日経平均株価の
長期サイクルの分析から、私たちが想像もできないような
超長期サイクルの転換が、2008年10月の安値から、2011年、
2012年の安値にかけての安値圏で起こっていると考えています。
超長期サイクルにとっては、昨年6月高値から今年2月までの
8カ月の下落は、単なる微調整に過ぎず、それに目を
奪われ過ぎていては、超長期サイクルの動きは
見えないだろうと危惧しています。
分析の方向性は異なりますが、私の見方と上記日経新聞の
記者の見方は、シナリオとしては符号するものであり、
非常に興味深いものだと感じました。
時の流れの中で、大きな流れは、
容易にその方向性を変えることは難しく、
デフレからインフレへの長期的な変動、
そして株価下落から株価上昇への長期的な
変化が起こっているのかどうか、注目の
時間帯と環境が続いています。
個人投資家として、資金を市場に投じ、
利益を上げていくためには、環境の変化もさることながら、
自分自身の投資スタンス(戦略)の決定が
必要であり、この点をはき違えてしまえば、
どんな環境であっても利益を上げることはできません。
今、市場は大きく変化しており、大きい変化は
常に大きいチャンスと大きいピンチの両方を
提供します。
そこで勝ち残る投資家になるために、
自分自身の投資スタンス(戦略)を決めて、
環境変化を確認してください。