おはようございます、松下です。
本日の日経平均株価は小幅反発。
14日(土)の日経新聞1面に掲載された、
「首相、消費増税先送り」というニュースは、
それほど市場に影響を与えていないようです。
「野も山もみな一面の弱気なら、あほうになって買いのタネまけ」
これは相場の格言で、周りを見回してほとんど全ての
人が売りに回っている弱気の局面では、行き過ぎにより
上昇が始まることがあるので、あほうになったつもりで
買っていけ、というものです。
メリマンサイクル論の提唱者である、
レイモンド・A・メリマン氏は、
書籍「相場サイクルの基本」の中で、
アナリストの8割が弱気の時は、
サイクルの反転が近いので買い、と書いています。
上記の相場の格言と、
一致する部分がありますね。
実は今日この格言を出したのは、
一昨日札幌でのサンワード貿易株式会社の
主催のセミナーにおいて、セミナーの打ち合わせを
行っている際に、
「最近講演に招いた講師のほとんど全員が株式市場に対して弱気だ」
という話が話題として上り、ひょっとしたらと思ったものです。
確かに国内株式市場は、昨年6月の高値をピークに、
今年の2月まで8カ月の下落、中国をはじめとした新興国経済は
依然として停滞感があり、企業業績も円高進行の影響もあり、
減益傾向にあり、明るい材料を見つけにくい環境にあります。
「だから悲観で売り」
というのは、いかにも短絡的であり、
戦略的とはいえません。
戦略をもって株式投資に臨むとすれば、
悲観の中で買いを入れるのは逆張りであり、
楽観の中で買いを入れるのは順張りです。
これらの戦略は、それぞれに狙いや見るべきポイントがあり、
冒頭の格言は「逆張り」の戦略であり、これもまた真なりです。
札幌のセミナーでも話したのですが、
大切なことは、「相場が上がるか、下がるか」ではなく、
「あなたが逆張りあるいは順張り、どちらの戦略の投資家なのか?」です。
利益を上げるための最初の質問を間違ってしまえば、
そもそも答えが違うので、目標である利益にはつながりません。
「あほうになって買いのタネをまく」
この姿勢が、今後利益につながるかどうかは、
その時次第ですが、この継続の先には大きな利益の可能性が待っています。
「野も山もみな一面の弱気なら、あほうになって買いのタネまけ」
頭の片隅に覚えておいてください。